2011年4月17日日曜日

ARIONが指摘していた原発問題「原子力発電所の全面閉鎖を」

今日本で起きている原発問題ですが、1990年に出版された『光よりの光』(ISBN4-523-26160-1)という本の中で宇宙神霊[ウツノカムヒ]アーリオーン(ARION)という名の天使が、的確に指摘していたことを思い出しました。

『光よりの光』から該当箇所を引用してみます。

原発問題のゆくえ
科学者の人たちに、もっと磁力線や磁場の研究を進めてもらいたいと我々は思う。そして「光」の研究に結びつけてほしいと思う。
遠赤外線の研究は、いいところまでいっている様子だ。あと、もう少し。自分たちの立っている足もとの地球の中に、そして、あなたがたのまわりに、あなたがたに必要なエネルギーのすべてがある。
ウランからプルトニウムにいたる研究自体は間違っていなかったが、その研究成果を実際に役立てるのには、不足しているものがあった。
原子力エネルギーの研究成果の実証と実現を急ぎ、大事なものを見失った。これらの研究成果は、すべての生物の命を養うためにこそ使われるべきで、小数の人類の利益のために使われるべきではなかった。
人類は種としてのまとまりを欠いているようだ。地球上の高等生物、人類として一丸となって、生命をより良く進化させる意志と決断を持ったときにこそ、この原子力エネルギー研究成果が実現されるべきだった。非常に狭い視野の、一部の権力者の利益や野望達成のために使われたことが、知識の悲劇のはじまりだった。 
(『光よりの光』P.220-221より引用) 
ここでは、原子力のエネルギーが一部の権力者の利益や野望達成の為に使われていることが指摘されています。実際に、この経緯は1994年に放映されたNHKスペシャル「原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略」でも解説されています。



こちらの動画をご覧になるとわかるように、水爆実験で降った「死の灰」に見舞われた第五福竜丸事件が起き、反原発機運が高まった当時の日本に対し、CIAが対日心理戦略を駆使して原発の導入に成功した経緯が明らかにされています。当時の読売新聞社社主、正力松太郎は『新聞』というメディアの影響力を利用し、国民に原発は安全だと宣伝し、洗脳することに成功しました(詳しくは『原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史』を参照)。

「オール電化」は原発推進のために電力を必要とさせる為の標語であることはよく知られています。また、原発が「CO2を出さないクリーンなエネルギー」というのは詭弁で、実際にはウラン鉱石を掘ったり運搬する過程などでCO2を放出するという事実も隠されています。小中学校で多くの生徒達は「原子力安全ポスター」を描かされ、近年は「わくわく原子力ランド」というパンフレットなどを配布して、洗脳教育は見事に成功してきました。
しかし、いまあなたがた一人一人の心の中に育ちはじめている生命への愛が、これからの物事を大きく変えてゆくだろうと信じている。この生命への限りない愛こそ、宇宙の同胞からの熱いメッセージなのだ。
いま、あなたがた地球の生命体は大きく変わってゆこうとしている。我々は、生命への愛の気づきと存続のために、惜しみなく努力するあなたがたとともに活動してゆくことを、誇りに感じている。
あなたがたはチェルノブイリ原発の事故に驚いているが、自分たちの住んでいる日本はどうなのか? 唯一の被爆国であるこの日本は、まったく将来のことを考えていないのか?
(『光よりの光』P.221-222より引用)
福島原発事故は、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ《レベル7》に引き上げられました。この『光よりの光』という本が出版されたの1990年で、チェルノブイリの事故から4年ほど経った時に出版された事になります。当時はまだインターネットも発達しておらず、リアルタイムのTV中継も無かったでしょうから、どこか遠い国での出来事だと思っていた人は多いのではないでしょうか。
青森の六ヶ所村での核燃料再処理センターは、日本をこれまでにないほど危険な立場に追いやるだろう。文明国日本、科学的にも最新鋭の技術を持つ日本が、国家を挙げて国民を危険の縁に立たせるなど、我々には信じられないことだ。
いままでにも何回も科学の名を借りて、人類は大量殺戮を行ってきたが、この段になって人類は惑星単位の殺戮を実行できる力を持ってしまった。核戦争の話をしているのではない。核戦争をやすやすと起こすことなど、人間はそれほど愚かではない。少なくとも我々はそう見ている。しかし、科学技術への盲信のために実は恐ろしい階段を、確実に昇っているのだ。
(『光よりの光』P.222より引用)
青森県の六ヶ所村の核燃料再処理センターは、活断層の上に立っています。そして、この施設は地下の奥深くに使用済み核燃料を貯蔵するつくりになっています。これが何を意味するかは説明せずともおのずと明らかでしょう。
核兵器の所持と原子力発電所の大量設置がそれだ。世界の二大強国が繰り返す地下原子爆弾実験は、すでに地球内部地形を狂わせてしまった。その結果は、地表にはすぐにあらわれてこないから、人々にはわからないだろう。この内部地形の歪みは、地球の内部熱自己返還システムにも影響を与えた。そしてこれは、徐々に海流の流れや、火山活動に影響を与えはじめている。そしてこれらの地球の動きは、異常気象という形で地表に還元されるのである。
異常気象は即、あなたがたの食卓の問題となって、跳ね返ってくるだろう。食卓の問題だけではすまない。あなたがたの住居の問題にもなるだろう。最悪の場合には、あなたがたもよく知っている、天災と呼ばれるものの引き金となる。地震、洪水、火山の噴火等々。
(『光よりの光』P.222-223より引用)
ここでARIONは「地球の内部熱自己返還システム」について言及しています。地球の表面を覆うプレートについては「地震の際、プレートが○m動いた」という表現やプレートテクトニクスという言葉でよく知られている事と思いますが、プルームテクトニクスという言葉はあまり馴染みが無いかもしれません。プルームとは、地球内部のマントルの大規模な対流のことで、それに基づいた地質学の最新の学説をプルームテクトニクスといいます。

つまり、地殻やプレートといった地球表面の動きだけではなく、地球内部の動きに注目した時には、単に近海のプレート同士がぶつかり合うといった現象のみならず、日本で起きている事象が地球全体規模に影響する可能性があることを示唆しています。
原子力発電所の発電力の持つ巨大な力は、実際問題、人間にとって必要ではない。この力は、その恩恵よりも数万倍の毒をあなたがた人間に与えるのだ。その毒のひとつが、核廃棄物だ。これは、どんなに密閉しても、その毒性は減るものではない。どんな場所に遺棄しようとも、その毒は容器を破り流出しようとする。いったん流出した毒は、地球の自浄作用でも数万年以上かけなくてはもとにもどらない。
(『光よりの光』P.223より引用)
放射性物質の半減期はプルトニウムの場合、約2万4000年です。果たして私たちは数万年にわたってそれらの物質を維持管理できるでしょうか?2万4000年後には、日本語は存在していないのでマニュアルも意味をなさないでしょう。そもそも、日本という国すら無いでしょう。もし2万4000年後の考古学者が、原発施設を掘り当ててしまったら、どんな事が起きるでしょうか?

この時点で、私たちが原子力発電を扱える可能性は事実上、ゼロだったのです。
毒のふたつめが、常時、核燃料流出や廃棄物流出の危険にさらされるということだ。原子力発電所が非常に危険な装置であることは、関係者は知っているはずだ。出力調整時には、いつもヒヤヒヤするはずだ。しかし、彼らも科学の力を、神を崇めるように信じているので「まさか」と思っているのだろう。その「まさか」が、日本のように管理体制の行き届いた国で起こるはずはないと思っている。では、アメリカで起こった事故については、どう思うのか?
日本の管理体制も非常にズサンなところがある。その一部始終をここで明かしてしまうことはしない。それは読者であるあなたがたが、自分の力で見つけてほしい。
あなたがたの狭い国土に、なぜ四十基近くもの原子力発電所が必要なのか?
なぜ、これ以上に増設する必要があるのか?
あなたがたの知らないところで、核兵器と原子力発電用燃料とが深く関連しているのだ。
(『光よりの光』P.223-226より引用)
ある高級官僚がこっそりと「日本は非核三原則に縛られて、核武装できない。プルサーマルを推進するのは、核兵器を持つ為だ」と言ったそうです。

私が3〜5年ほど前に働いていたシステム開発会社では、東京電力の原子力発電所で使われるデータベースシステムを受託開発したことがありましたが、東京電力の担当者に「記録データの履歴を変更できるようにつくって欲しい」と指示されたそうです。普通、システム開発において、データベースの設計は《履歴は改竄できない物》として、データの更新はできないように設計するのが鉄則です。勿論、改竄できるように要求されたシステム開発担当者はそれを聞いて目を丸くしていました。

実際の原発内部の様子を、原発の技術者が語っていますが、この動画を見るだけでもそのズサンさがよくわかります。


原子力発電は、原子力の平和利用では決してない。一度、操業をはじめると、簡単にはとめることのできないような、暴走列車になる危険性の高い発電所を、唯一の被爆国である日本の大衆が黙認しているのは、いったいどうしたことか?
事故の確率が低いという計算結果が出ているから、と安心してはいけない。事故の確率が計算できるというのは、自己はいつか必ず起きるということなのだ。我々の計算からいくと、もうすでに大事故が起きていてもおかしくはない。いったん事故が起きてからでは、もうどうしようもない。国土全汚染をまぬがれることはありえない。これほど危険な科学技術の華はない。
あなたがたは、それがわからないほど直観力が弱ってしまったのか?
地球の存続を賭けて、あなたがたは闘わねばならない。二〇〇三年までにフロンガスの使用全面禁止、そして超音速戦闘機、コンコルドなどの高域進入型ジェット機の使用削減をしてもらいたい。なぜならばすでに、あなたがたを強度紫外線から守るオゾン層の破壊が進んでいるためである。現状でもすでに紫外線の被害が出はじめている。
それはおもにメラニン色素の少ない人種に顕著に出はじめている。
(『光よりの光』P.226-227より引用) 
事故の計算ができるという事実が、現実化してしまいました。これまでにも原子力発電所では東海村や福井県の高速増殖炉もんじゅをはじめ、危機一髪で大難を免れてきた歴史があります。また、福島第一原発では2010年6月にも電源喪失事故を起こしており、これが最後の警告だったのかもしれません。しかし、私たちはこれら数々の危機を見過ごし、一部の人達を除いて声を大にしてきませんでした。

そして、国土は放射線によって汚染されました。
二〇〇六年までに、原子力発電所の全面閉鎖をしなくてはならない。これは二〇一六年以降の地球の汚染度の軽減化を計るためである。これらの汚染軽減策は、地球という惑星の生物的存続可能性ギリギリの生命ライン保持のためだ。
二〇〇六年から二〇一三年には、地球は惑星規模のシフト(振るい分け)を経験することになるからである。
いまこそ、あなたがたは地球から受けた恩恵に対して、謙虚な気持ちで振り返るときなのだ。どの策も、それひとつで地球が再生するというほどの効果は持たないが、地球の汚染がこのまま続行すれば、(非常に言いにくいが)地球という惑星は生命体を養うことはできなくなるだろう。
あなたがた、人間の手にすべての地球上の生命体の将来、否、生死がかかっている。
あなたがたの決断ひとつだ。
(『光よりの光』P.227-228より引用)
私たちは2006年までに原子力発電所の全面封鎖をする事ができませんでした。それどころか、1990年当時に40基程度だった原発が今や54基と増えてすらいます。レベル7の原発事故が起こった今も、新たな原発を増設しよう、停止中の原発を再開しよう、という動きすらある事は、狂気の沙汰と表現するより他ありません。

でも、希望はあります。私たちが今すぐできることが何も無くなった訳ではありません。廃炉にせずとも、少なくとも稼働中の原発を《一旦停止》させることは出来るはずです。コストを計算し経済を優先するか、生きとし生けるものの生命を優先するかは私たちひとりひとりの選択にかかっています。
これは、あなたがたの惑星であり、われわれ宇宙の生命体すべての財産である。我々としても、地球が健全な生命を育む星として進化するのを見守りたい。しかし、我々は、あなたがたの都合にあわせて、尻ぬぐいをするといった、御利益主義の作りだした神さまではない。我々には、汚れきった地球をもとにもどすことはできない。もし仮にできたとしても、宇宙進化の法則で我々が過剰関与することはできないのだ。あなたがたが地球を元に戻すうえでの作業を我々は見守り、はるか彼方から波動でいろいろな暗示や示唆を送ることしかできない。
すべての人が我々の波動を躊躇なく受け取り、我々の存在を真に友好的な態度で受け入れることのできるときまで、我々はあなたがたのまえに姿を現すことはできないだろう。しかし、その日が近いことを感じている。
(『光よりの光』P.228より引用)
正直に告白すると、私は個人的にこのARIONの情報を90年代に知りながら、これまでに何も行動を起こしてきませんでした。少し興味を持って、大学でエネルギー環境問題の勉強をしていた事もありますが、せいぜい周囲の数人の啓蒙にとどまり、実際に原発停止にいたるまでの効力のあるアクションは取ってきませんでした。この事に対し、今まで何をしてきたんだろうと、慚愧の念に堪えません。

できることはまだあると希望を捨ててはいませんが、現実的にはその選択肢はあまり多く無いとも思います。次を未然に防ぐか、もしくは、来る変異が起きた時にその痛みを和らげるより他ないような気がします。ネットワークを駆使して原発を停止する為の声をあげつつ、生体磁場を活用し地球の磁場の安定化させること、そして冒頭で述べられていたような「赤外線・光の研究」を並行で推進していくこと。

旧約聖書に書かれた時代のように、ノアの箱舟はどこにもありません。私たちを育んでくれた《地球》こそが、私たちにとって唯一の、宇宙に浮かぶ青い舟なのではないでしょうか。その舟を航行させる為に、できることから始めたいと思います。


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